何を隠そう(別に隠しちゃいませんが)ニューヨークに来た理由は、絵描きになることでした。ニューヨークでニューヨークをモチーフにした絵が描きたい、ってわけでした。
しかし、その希望も、1992年に断たれます。グリーンカードの申請をしてくれるスポンサーが現れ、その会社に奉公することになったからです。グラフィック・デザイナーとして雇われましたが、時間的にも精神的にも追いつめられ、絵を描くどころの騒ぎではありませんでした。その状態は4年続きました。
1996年に晴れてグリーンカードが取れ、無事退職し絵を描ける状態になったにもかかわらず、グラフィック・デザインの仕事が忙しくなり、絵を描ける時間がなくなりました。それと同時に、なぜか、グラフィック・デザインをやりながら、空いた時間に絵を描く、というのはうまくいきませんでした。おそらく、グラフィック・デザインのとき脳と絵を描く脳は同じ場所なのではないか、と思われます。仕事で疲れた後は絵を描こうという気にならないみたいです。東海林さだおさんの本のタイトルじゃないですが『食後のライスは大盛りで』状態になっちゃのです。
というわけで、その会社に1992入社以降、絵は描いていないのですが、最後に描いていた絵が、『今日の1枚の』この写真のBlock Drugsの看板の絵でした。まだ未完成のまま放置してあります。そんなことはもうすっかり忘れて日常生活を送っているわけですが、筆を置いてから20年近く経ってもその当時から全く変化のないこの店のたたずまいを見るたび「なんとかその放置してある絵を完成させたい」と思い起こさせてくれたりします。
2 件のコメント:
いつか果てしない夢が実現できますように。
人生80年(もっと?)ですからまだまだ
先は長いです。今年98歳になった私の英語の
先生(アイルランド人)が口癖のように
"Better late than never."とおっしゃいます。
>けちょさん
ありがとうございます。がんばります。
ところで、こういうのも始めました。↓
http://plaza.rakuten.co.jp/d2nydesign
よろしければどうぞ〜。
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